住宅 No1

■設計ノート
東と西の方向が、隣接の住居に面する分譲地です。
充分な敷地の広さはあるものの、地区計画による壁面後退と、必要とされる駐車スペースを確保すると、建築可能なエリアは限定されました。そこで、シンプルに、陽光をとどけ、心地良い室内空間の確保を一番に意識しました。
奥様の、「家族がどこにいても、すぐ声の届くような、そんな家がほしい。」というご要望から、ダイレクトな解ではあるものの、吹き抜けを中心に、一室化された、のびやかな空間構成の計画となっています。
大空間ゆえの冷暖房費の負担軽減のため、高窓を利用した風の流れの確保、サッシの断熱性、床暖房による輻射熱の利用を取り入れています。
外観は、ふたつのボリュームにわけ、やわらぎ感をもつ左官と、シャープさのある板金、相反する印象の外装材で張り分けています。
部分的に建物にしっとりした表情をあたえる木(桧)を効果的にもちいて、アクセントとしています。

■データー
□延べ床面積:約46坪
□2004年8月 設計開始、 2005年1月着工、2005年6月竣工

*

【左から2番目】
スロープをあがった先はヤマボウシ。秋には赤いかわいい実をつけます。
東側道路との意識的距離をうむ広幅板に添うように、清楚な印象のユキヤナギを。
外構工事は後回とされる事も多いですが、樹木を数本植えるだけでも、なんとなくやわらかい気持ちになれるものです。
【左から3番目】
バルコニー床は、室内に光を最大限取り入れるため、グレーチングを利用しました。
奥の黒いボリュームは、キッチンから出入りできる外部倉庫。
屋根があるので、広縁を介して、スリッパのままで利用できます。
泥付き野菜など、室内に持ち込みたくない物の収納に便利です。

*

【左から3番目】
キッチンと造付電話台の上部を利用した間接照明。

*

【左から2番目】
吹き抜け北側の高窓。階下から上へ、風の流れをつくります。
空調設備にたよりすぎず、窓を開け放して暮らせるような室内環境を考えることも大切です。

ボタン