ロータス広場

■設計ノート
1階に5店舗、2階に2店舗が入居する複合商業テナント施設の計画です。
敷地の西側は幅員18mの主要道路、北側は6m道路に面しています。

この計画地の北隣には、平屋の商業テナント施設がぽつんと、ありました。
建主様は、隣店のオ−ナ−様とご関係のない方ですが、
店舗が立ち並ぶ相乗効果で、この場所は人の集う場になるはず!・・・と、ここに、商業施設の建設をお考えになりました。

周辺の雰囲気にとけ込み、かつ、周辺を加速し、拡張させる建築となる事を意識しながら・・・
この建物は、北側の商業テナント施設にむかって開き、伸びやかな水平ラインを強調した立体構成としています。

■データー/商業テナント施設
□延床面積:約125坪
□2008年1月設計開始、2008年7月着工、2008年11月竣工

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「建築をつくる事」は、街並みに「新しい風景を生み出す事」でもあります。
商業施設に挟まれ、人々が新たに認識する「空間」もしくは「境界線」をも含めてデザインする気持ちで、この計画に着手しました。
【下段】
写真左側に見えるのは、お隣の店舗です。
お隣りの店側に向かい合う側の建物ボリュ−ムは、視界の広がりを検討の上、高さを抑えています。
また、北側にもうけた駐車場は、あえて隣店の駐車場床仕上げをそっくりまねさせてもらいました。

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【上段、左から1、2番目】
1階は床から天井まで、ガラス面での構成にしました。
ガラスの軽やかさと透明感は、すそのが広がりゆくようなこの建物の水平ラインをより強調させるものになっていると思います。
【下段、左から1番目】
各テナントには、一箇所づつ、巾1mほどの壁を用意しました。
この僅かな壁は、屋外サイン等の設置場所になると思います。
各店舗様の個性で、楽しく自由に演出してもらえたら・・・この建物に華を添えてくれるはずです。

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【上段】ショップ入居後の写真


施設の性質上、各店舗様の内装やサイン、外壁のディスプレイなどは、それぞれにおこなわれます。
テナント施設の「デコレーション」される部分は、原則、建築家には関与できない領域です。
つまりは、施設の“最終的な見え方”を、私にコントロールする事は出来ません。

けれど、あらゆる「デコレーション」をも受け止められる“フトコロのひろい器”・・・
それを“建築”の在り方として打ち出せたら、“最終的な見え方”は、表面的な化粧に左右される事なく、絶対的な景観を保ち得るはずです。
「人の集うエリアにしたい」という、そもそもの建主様の想いを尊重した上で、
しなやかで力強い“建築”を・・・そう願い、カタチにできたと思います。

上棟した頃から、問い合わせも増え、竣工段階でほぼすべての入居が決定しました。

お隣の各店舗様も含め、この先ずっと、人が集い賑わう素敵な「広場」になっていってくれる事を、心より願っています。
楽しい広場になりますように!!!

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